中森明菜『Shaker』(1997)

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1997年に出たアルバム。 『Stock』に感動した後、1990年代のCDの中からどれを聴いてみるか迷った。「歌姫」シリーズはナツメロ路線のように感じられて興味が湧かない。『I hope so』は試聴してみたかぎりではボソボソ歌っていて眠くなりそう。で、まこりんさんのレビューを参考にしつつこの『Shaker』を選んだ。 80年代の歌謡曲っぽい雰囲気はなく、クラブミュージック風になっている。洒落た感じの曲が中心だが、情感をこめた歌い方がなく、どの曲も軽く聞き流せてしまう。悪くはないが、心を揺さぶられることもない。こういうのが90年代風なのだろうか。 声の使い方はちょっと工夫されているように思える。「赤い薔薇が揺れた」や「APPETITE」など、鼻にかかった低い声を使っている。大人の女のイメージ。
まわりだした地球儀には楽園の歌
身体は素直に燃えるエナジー
異色なのが「桜」。明菜さんは二胡の演奏にのせて高音で歌っている。こんな曲も歌えるのか、と驚いた。「切なさはモノローグ」のレビューでは「アルバム全体から浮いてしまっています」と評価されていて、それはその通りなのだが、私は面白いと感じた。このアジア路線で一つアルバムを作ってほしいものだ。