椿三十郎

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黒沢明監督の傑作時代劇を森田芳光監督がリメーク。

9人の若侍が集まり、家老の汚職を告発しようと密議する。そのうちの一人である井坂は伯父の城代家老に意見書を提出したが、その場で破り捨てられた。しかし大目付の菊井に話すと快諾したという。ところがたまたま9人の話を盗み聞きしていた浪人が「城代家老は本物だ、大目付は黒幕だ」と見破る。

オリジナルの脚本をほとんどそのまま使ったようで、椿三十郎を演じる織田裕二は三船敏郎のモノマネ。しかし三船は善人だか悪人だか分からないキャラクターを演じることができるのに対し、織田は爽やかすぎて善人にしか見えない。悪人を装うセリフを織田が喋ると違和感があった。

椿三十郎だけがスーパーマンで、あとはアホばかり。敵側は何度も騙され、若侍たちは三十郎の足手まといにしかならない。これがオリジナルの脚本と同じ設定だとしたら、いくらでも改良の余地はあったはずだ。もっと自由に作れば織田のキャラクターも活かせたんじゃないだろうか。

よかったのは若侍たちにつかまって押し入れに閉じ込められた「押し入れ侍」役の佐々木蔵之介。絶妙の間で笑わせてくれた。こんな演技もできる人なのか、と見直した。城代家老夫人役の中村玉緒、伊坂役の松山ケンイチもはまっていた。

公式サイト:http://www.tsubaki-sanjuro.jp/
評価:★★★★
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