更新休止

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このブログの更新を休止することにしました。

昨年から生活環境が少し変わって自由時間が減り、映画を見る回数が少なくなっていました。今後もっと少なくなっていくと予想しています。

ゆとりが生まれたら更新を再会するつもりです。
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BOY A

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少年期の犯罪を償い、青年期に入ってようやく保釈されたエリック。彼は経歴を伏せ、名前をジャックに変えて全く別の人生をスタートさせる。仕事は順調で、彼女をつくることもできた。しかし世間はエリックの「悪魔」としての過去を決して忘れていなかった...

タイトルを日本語にすると「少年A」。たいていの人は「酒鬼薔薇聖斗」を思い浮かべるだろう。彼は中学生だった1997年に数人の小学生を殺した。被害者の生首を学校の門に置き、警察を挑発する犯行声明を添えたことで連日大きく報道された。2005年に少年院を出て社会復帰している。

しかし、この作品のエリック=ジャックはそれほど凶悪犯ではない。犯罪は親友のフィリップが被害者に挑発されて衝動的に起こしたもので、エリックはあとから加わったという経緯だ。フィリップと出会う前はいじめられっ子だった。保釈されたエリック=ジャックは内気な青年で、凶悪犯の影もない。ごく普通の青年なのに過去の重荷で苦しんでいる、といった風だ。

そんなケースもあるだろうなあ、と思いつつも、「元凶悪犯」に共感させようとする作りが気になってしまった。主人公が「酒鬼薔薇聖斗」だったら、あるいはエリックではなくフィリップだったらどうなるのか。それでも主人公に共感せざるをえない作品が作れただろうか。

もう一つ感じたのは、経歴も名前も変えて全く別の人間として生きることの難しさだ。周囲の人間を騙すことになるので、本当の経歴が暴露されたら味方が一人もいなくなる。経歴を知ったうえで受け入れる社会でなければ本当の意味での社会復帰にはならない。そこでまた考えてしまう。エリックなら受け入れ可能だとしても、フィリップや「酒鬼薔薇聖斗」だったらどうなのか。


公式サイト:http://www.boy-a.jp/
トラックバック先:日っ歩〜美味しいもの、映画、子育て...の日々〜
評価:★★★★★ ----- PING: TITLE: BOY A URL: http://ameblo.jp/hippopotamus-0319/entry-10168057044.html BLOG NAME: 日っ歩〜美味しいもの、映画、子育て...の日々〜 DATE: 12/13/2008 20:29:12 子どもの頃の犯罪により少年院に入れられ、14年間の刑期を終えて出所しようとしている24歳の青年。彼は、ジャックという新しい名前を得、新しい経歴も作ってもらい、ソーシャルワーカーのテリーからアパートと仕事を与えられます。運送会社に就職し、同年代の仲間もでき、... -----

ブラインドネス

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街中である男が突然失明し、周囲の人間が次々に感染して視力を失っていく。原因は不明で、政府は感染者を隔離することを決める。隔離施設で感染者たちは検査も治療もされずに放置される。

感染者たちをまとめ、秩序をつくりだそうとする医師。その妻はどういうわけか感染しないが、夫のために偽装して隔離施設に入った妻。拳銃で脅して配給食糧を独占し、理不尽な要求を他の感染者たちに突きつける「キング」。そんな人々の世界が描かれる。

一人だけ視力を失っていない女性が主人公なのだが、その行動が不可解でイライラさせられた。「キング」に対しても圧倒的に優位なのに、なぜか抵抗しない。「キング」にしても、なぜ同じ病室の感染者たちに支持されてキングになれたのかが全く分からない。あとで『シティ・オブ・ゴッド』の監督だと知って納得。荒廃した世界を描くことだけが目標で、登場人物はそのための駒でしかなかったのだろう。

公式サイト:http://blindness.gyao.jp/
トラックバック先:カリスマ映画論
評価:★★★
----- PING: TITLE: ブラインドネス URL: http://blog.livedoor.jp/clockworkorenge/archives/50741973.html BLOG NAME: カリスマ映画論 DATE: 12/16/2008 14:14:48 【映画的カリスマ指数】★★★☆☆  あなたには何が見える?   -----

その土曜日、7時58分

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アンディが弟のハンクに強盗の計画を持ちかける。ターゲットは両親が経営する宝石店。年老いた店番がいるだけなのでリスクはほとんどなく、店は盗難保険に入っているので両親にも被害はないという。アンディは店の周辺で顔を知られすぎているので実行役をハンクに任せたが、度胸のないハンクは友人のボビーに協力を頼む。ボビーは拳銃を持って店に押し入り、ふだんの店番の代わりにいたアンディとハンクの母親に撃たれて死んでしまう。母親も意識不明の重体となり、結局命を失う。

アンディは会社のカネを使い込んでいる麻薬常習者で、ハンクは離婚した妻との間にできた娘に支払う養育費を工面できなくて窮地に陥っていて、それで両親の店を襲う。いかにも現代のアメリカ的、とでも言えばいいのか。犯人と被害者が家族で、しかも犯行の失敗が最初に明らかにされているので、強盗の物語というより家族の物語になっていた。

私の目当てはフィリップ・シーモア・ホフマン。アカデミー賞をとった「カポーティ」は見ていないが、「M:I:III」での悪役ぶりが印象に残っている。今回も素晴らしかった。破滅型の犯罪者を落ち着いて演技していた。

公式サイト:http://www.doyoubi758.jp/
評価:★★★★★
トラックバック先:お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽しむ方法
----- PING: TITLE: 「その土曜日、7時58分」 URL: http://otanocinema.cocolog-nifty.com/blog/2008/11/post-d924.html BLOG NAME: お楽しみはココからだ〜 映画をもっと楽しむ方法 DATE: 11/21/2008 23:09:16 (2007年・ソニー・ピクチャーズ/監督:シドニー・ルメット) 監督=シドニー・ルメット…。懐かしい名前である。裁判ドラマの傑作「十二人の怒れる男」を引っさげて映画界にデビューして -----

レッドクリフ Part I

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ジョン・ウー監督による「三国志」。赤壁の戦いを二部作で描く。

圧倒的な兵力を持つ曹操に押され、劉備は敗走する。軍師の孔明は孫権と組んで曹操に対抗することを進言し、みずから孫権のもとへ向かう。孫権の家臣たちは劉備とともに曹操と戦うか降伏して平和を得るかで真っ二つに割れ、まだ若い孫権は悩んでいた...

吉川英治の『三国志』は私の一番の愛読書だ。横山光輝の漫画三国志も読んだし、NHKの人形三国志も強く印象に残っている。さて今回の三国志はどうなるか...と、期待とともに不安も抱えながら観に行った。見事な出来栄えだった。

合戦のシーンは大胆な作りだった。趙雲、関羽、張飛といった武将が単独で敵の中に入り込んでバタバタと敵をなぎ倒す。リアリティを無視した古典的なチャンバラだ。張飛が素手で敵陣に突入するシーンには笑ってしまった。メチャクチャだが、張飛のイメージには確かに合っている。実力も実績もある監督だからこそできた演出だと思う。中村獅童の甘興、ヴィッキー・チャオの尚香もよかった。

曹操を悪役にしてほしくなかった、孔明の天才ぶりが十分に出ていなかった、とかいった不満はある。しかし先入観なしに見れば傑作なのは間違いない。パート2での赤壁の戦いが楽しみだ。

公式サイト:http://redcliff.jp/
トラックバック先:cinema!cinema!
評価:★★★★★
----- PING: TITLE: レッドクリフ (金城武さん) URL: http://yanajun.com/article/109981102.html BLOG NAME: yanajunのイラスト・まんが道 DATE: 11/21/2008 15:47:51 ◆孔明 役の金城武さん(のつもり) 金城武さんは、現在公開中の映画『レッドクリフ Part I』に諸葛亮(孔明)役で出演しています。 昨日、ようやく劇場に観に行くことができました。 ●あらすじと感想 -----

ICHI

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綾瀬はるか主演の座頭市。

市は一人旅をつづける盲目の三味線弾き。ある宿場町で町を牛耳る万鬼党のチンピラにからまれていたところ、通りかかった侍の藤平十馬が止めに入る。ところが十馬は怯えて刀を抜くことができない。窮地に陥ったところで市が仕込杖から剣を抜き、チンピラをたちまち斬り殺してしまう。万鬼党と対立する白河組は事件を聞き、勘違いで十馬を用心棒として雇い入れる...

アイドルに座頭市を演じさせるのは大胆な冒険だと思うが、残念ながら綾瀬はるかは可愛すぎた。座頭市としての凄みがどうしても感じられなかった。柴咲コウあたりのほうが適役だったんじゃないだろうか。脇役のキャスティングも今ひとつ。大沢たかお、中村獅童、窪塚洋介と、どんな作品でも似たようなキャラになってしまう俳優ばかりだ。

北野武監督の『座頭市』は傑作だった、と改めて感じる。

公式サイト:http://wwws.warnerbros.co.jp/ichi/
評価:★★★★
トラックバック先:水曜日のシネマ日記
----- PING: TITLE: 可もなく不可もなく・・・。『ICHI』 URL: http://blog.goo.ne.jp/tekuteku_2006/e/da3595bd73908584e45fee5ec0164c80 BLOG NAME: 水曜日のシネマ日記 DATE: 11/01/2008 15:12:56 女性版座頭市を映画化した作品です。 -----

トウキョウソナタ

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リストラで職を失った佐々木竜平は、そのことを家族に告げることができず、毎日同じ時間に家を出る。長男の貴はある日突然米軍に入りたいと言い出し、家を出てしまう。次男の健二は近所のピアノ教室の先生に惹かれ、反対する両親に内緒で教室に通いはじめる...

黒沢清監督による家族の崩壊と再生の物語。私は「ドッペルゲンガー」と「叫」を見ているが、今回はだいぶ趣きが違い、終わってみれば意外なほどフツウの作品だった。

家族の崩壊を描く前半は従来の作品と同じで、淡々とした展開の中に不気味さがあった。リストラされた竜平が公園へ行き、腰かける。近くには同じようにスーツ姿の男が何人か座っている。少したつとみんな立ち上がり、炊き出しの列に並ぶ。たまたま旧友が通りかかるが、彼もリストラ組。失業して三ヶ月も経つのに家族に言えず、頻繁に携帯電話の呼び出し音が鳴るように設定して多忙なビジネスマンを装っている。みんなが厳しい現実を隠して生きる様は悲しくもあり、可笑しくもある。

しかし龍平の家族はいったん崩壊してから再生へと向かう。壊れたまま終わるだろうと思っていたら退屈なハッピーエンドにたどり着いてしまった。監督は従来のファンを裏切って楽しもうとしたのだろうか。

公式サイト:http://tokyosonata.com/
評価:★★★★
トラックバック先:映画な日々。読書な日々。

容疑者Xの献身

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花岡靖子と娘の美里が、自宅に押しかけてきた元夫を殺してしまう。隣に住む数学者の石神はそれに気づき、二人を警察の追及から逃れさせようと知恵を絞る。警察には石神の大学時代の友人だった物理学者の湯川が協力し、石神が作り出した謎を解き明かそうとする。

犯人は最初から明かされていて、石神がどのように犯行をカムフラージュするのかが謎解きの中心。トリックは非常によくできていて、さすがに直木賞受賞作品が原作だけのことはある。石神がなぜ完璧なアリバイを作り出せるのか、最後まで分からなかった。

靖子と石神の関係の移り変わりも最高の人間ドラマになっていた。湯川役の福山雅治と刑事役の柴咲コウが主演だが、実際の中心は靖子役の松雪泰子と石神役の堤真一だ。この二人は素晴らしかった。


公式サイト:http://yougisha-x.com/
評価:★★★★★
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グローバル・メタル

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メタル ヘッドバンガーズ・ジャーニー』に続く、メタルファンの監督によるドキュメンタリ。

前作がヘヴィ・メタルの起源や特徴から「なぜヘヴィ・メタルは嫌われるのか」を探ろうとするものだったのに対し、今回は欧米圏以外の国でヘヴィ・メタルがどのように受容されているかを追跡している。ブラジルから始まり、日本、中国、インド、インドネシア、UAE、イスラエル。同じ音楽が各地に普及したわけではなく、各地域の状況に応じて受け入れられていることが分かる。メタルが文字通りの意味で弾圧されていて、メタルTシャツを着ているだけで逮捕される国から、日本のようにメタルがストレス解消の手段でしかない国まで、さまざまだ。

ヘヴィ・メタルと言えばヘッドバンギングとメロイックサイン、という固定的なイメージを振りまいた前作を見て、私はメタルファンを自称するのをやめた。しかし今回はメタルの多様性が捉えられていて、好感が持てた。

しかし、日本のメタルに関してビジュアル系バンドが注目され、X JAPANのYOSHIKIがインタビューで出てきたのにはやっぱり違和感ありだった。歌舞伎の伝統がある日本でもっとも成功したメタルはビジュアル系だ、という解説は正しいのかもしれないが、私はそんなのは嫌いだ(笑)。やっぱり今後もメタルファンではなくロックファンを自称することにしよう。

公式サイト:http://www.amuse-s-e.co.jp/globalmetal/
評価:★★★★★
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パコと魔法の絵本

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一日で記憶を失ってしまう障害を持った少女のパコは、病院で毎日同じ絵本を読んでいる。記憶を失い、同時に両親も失った日に、母親から誕生日のプレゼントとしてもらった『ガマ王子vsザリガニ魔人』。一方、一代で大企業をつくりあげた大貫も同じ病院に入院し、周囲の人間たちに「お前が私の名前を知っているっていうだけで腹が立つ!」などと毎日罵声を浴びせている。その大貫がパコの記憶障害を知り、日頃の悪役キャラを捨ててなんとか彼女の記憶に残ろうと奮闘しはじめる。

『下妻物語』の中島哲也監督による作品で、同じように派手な色彩のCGをふんだんに使っている。実写の部分でもキャストはゴテゴテのメークで、看護婦役の小池栄子は最後まで誰だか分からなかった。演技もみんなオーバー。そのため実写とCGを行ったり来たりしているのに違和感がなかった。ピクサーのアニメ作品の中に実際の俳優が登場したような印象だ。

病院のロビーと庭でのシーンがほとんどで、セリフのやりとりが一通り終わると俳優が左右から引っ込んでいき、反対側から別の俳優が出てきて次のやりとりが始まる。まるで舞台だな、と思っていたら、実際にもともと舞台劇だったとのこと。舞台でのやり方をそのままスクリーン上に持ち込んでしまうのは面白い。

公式サイト:http://www.paco-magic.com/
評価:★★★★★
トラックバック先:映画のメモ帳+α
----- PING: TITLE: 【2008-215】パコと魔法の絵本 URL: http://yoyupon.livedoor.biz/archives/52039644.html BLOG NAME: ダディャーナザン!ナズェミデルンディス!! DATE: 09/30/2008 00:45:42 人気ブログランキングの順位は? 子どもが大人に、読んであげたい物語。 ----- PING: TITLE: 実写化について。 URL: http://blog.livedoor.jp/owarihanai/ BLOG NAME: 小説と実写化 DATE: 10/16/2008 18:21:01 最近いろんなものが実写化されているけど、なんかイメージが違うなぁ。 -----